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2011年8月19日 (金)

岩手県越喜来湾海底調査

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北里大学の先生・OBたちと越喜来湾の海底に潜り、

まだ未発見の沈んだ漁船や津波に浚われた被害物

の調査をした。

大型の漁船がソナーで海底の異物を探り、ブイを

投下する。

そのあとを我々ダイビングチームが潜り、その異物

が何であるかを調べる。

こうした手順で越喜来湾の比較的浅い海底を調べた。

見つかったのは、たくさんの養殖器材や流木、

自動車2台、漁船1隻等々であった。

一番印象的であったのは杉と思われる樹木が3本

海底に突っ立っていた事。

その長さは11m程。

3本の根の部分が複雑に絡み合い,まるで富山湾の

埋没林のように海底に突っ立っている。

砂泥の海底で漁礁効果もあるのか、結構な数の

小魚も集まっていた。

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2011年8月18日 (木)

越喜来(おきらい)湾

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伊豆から700キロほどを走り、岩手県の越喜来

(おきらい)湾にやってきた。

東日本大震災と大津波の水産資源への影響を

調べるため、地元の北里大学水産学部の先生たち

が漁師さんと協力し、海底調査を始めた。

その調査結果や状況を映像に記録するため、

ボランティアとして協力する。

越喜来湾の沿岸部は津波の爪痕が深く残り、

ほとんどの家々は跡形もない。

一昨年、取材で訪れた記憶を裏付けてくれる

景色が見当たらない。

大津波の威力と、被害の大きさが身に沁み、

寂しさでいっぱいだ。

写真は一昨年湾内の浪板海岸で撮影したものだ。

明日からの潜水調査撮影、精いっぱい頑張るぞ。

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2011年8月17日 (水)

アイコンタクト

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ふと、海底を見下ろすとマダコの巣穴があった。

そして、巣穴のタコと目が合った。かなり動揺し

ている。

真夏で賑わう富戸の海底、ダイバーにいちいち

驚いていては暮らしていけない筈なのに・・・

「どうしたの?」と覗き込むと、巣穴の奥深くに

身をひそめた。

相当にいじけている。

巣穴の周辺を見渡して納得がいった。

マダコの天敵、ウツボたちが繁殖期真っ盛り。

巣穴の周囲には大きなウツボが数匹トグロ

を巻いている。

これが原因か…と再び巣穴を覗くと、

突然パニックに陥ったのか、ロケットの

ごとく巣穴を飛び出してきた。

はたして、天敵だらけの海底に泳ぎだした

マダコ君の運命やいかに・・・。

翌日、巣穴を覗いてみたが空っぽでした。

合掌・・・

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2011年8月16日 (火)

単独潜水禁止

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暑い、暑い・・・8月、夏の真っ盛り、暑いのが

当然なのだが、それでも暑い!

例年なら、さっさと富戸の海に潜りに行っている

処だが、今年3月から単独潜水が禁止された。

水中生物撮影は相手とする生き物との遣り取り

が大切。

自分の吐く息、手の動き、足の動き、カメラの

向き等々、総てが相手との真剣勝負。

最小限のインパクトで最大限の時間をかける

のが唯一の撮影方法なのだ。

そんな訳で水中生物撮影と単独潜水は

切っても切れない仲。

海上保安庁のお達しとやらでレジャーダイバー

と一括りで単独潜水禁止とは納得のいかない

押しつけである。

そんな中、久しぶりに友人達と富戸の海に潜った。

浅場の海底で水面を見上げると綺麗な枯葉の

カモフラージュを施したナンヨウツバメウオの

幼魚2匹。

入射光の揺らめきと色とりどりの水面反射が

混じり合って、万華鏡のように鮮やかな光景が

創りだされていた。

久しぶりの激写。

海猿に邪魔されて、危うくこの歓びを失くす

ところだった。

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2011年8月15日 (月)

コブダイ弁慶

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今回の長旅ではカーフェリーに乗り、佐渡島にも

行きました。

佐渡汽船はペット同伴コーナーが有るので、

愛犬ミューズも安心して同行できます。

ところで、佐渡行の目的は、コブダイ弁慶に逢い

に行くため。

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20年程前に佐渡の北東部、北小浦の沖合「赤岩」

に棲む大きな雄コブダイを「弁慶」と名付けて以来、

頻繁に観察を続けてきたが、今年は6月の訪問が

第一回目。

でも、今までにない素晴らしい生態を撮影できました。

それは、ヒメギンポが弁慶をクリーニングしている

写真と動画映像。

弁慶がお気に入りのクリーニングポイントに入り込ん

でいるのを確認してから、そっと近づき、高感度に

セットしたカメラで、ライトを使わずに撮影した。

弁慶の口に乗った、体長7cmほどのヒメギンポが

寄生虫をクリーニングしているところを撮影できた

のだ。

特に動画映像ではヒメギンポが口の中奥深くに

泳ぎ込み、素早く外に出てくると、その後を追う

ように無数の黒い粒粒が泳ぎ出てきた。

寄生虫の幼体ではないだろうか。

ヒメギンポが寄生虫の卵塊を突っついたよう

な感じだ。

気楽なトーさんのような顔をしてクリーニング

してもらっている弁慶君も厳しい野生環境を

生き抜いているんだな…と改めて感じた。

長生きしてね、弁慶。

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2011年8月14日 (日)

オキカナガシラ

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梅雨の九州から逃れ、高速道路を一路北陸へ。

今年の春先、ホタルイカの取材で長逗留した、

滑川に向かった。

6月下旬、ホタルイカシーズンはすっかり終わり、

街並みの背景にそびえる立山連峰も、

ほんの少し雪筋を残した夏景色に変わっていた。

滑川の海は富山湾の深みから湧き上がる湧昇流

が珍しい生物を運んできてくれる所。

富山市のダイビングショップ「海遊」の木村さん

のガイドで潜らせてもらった。

急傾斜の砂地の海底を降りていくと、

オキカナガシラを見つけた。オキカナガシラは

ホウボウ科の魚。

ホウボウと同じように、ムナビレの軟条が遊離し、

脚のように動かして海底を歩く事ができる。

こんな深場に棲む魚たちに出合えるのも

滑川の海の楽しみだ。

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2011年8月13日 (土)

武雄温泉

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ムツゴロウの撮影が終わった後、お風呂に

入りたくなったので、さっそく温泉検索。

九州は温泉王国、嬉野温泉、武雄温泉…

等々ヨリドリミドリ。

検討の結果、いちばん近い武雄温泉に決定。

1300年の歴史を持つ武雄温泉、元湯に入ら

せて貰いましたが、素晴らしいお風呂でした。

あつ湯とぬる湯の浴槽がありました。

ぬる湯でも相当熱い。

地元のおじいちゃんが3人ばかりあつ湯で

頑張っていました。

江戸っ子の私としては、ここで意地を張り、

あつ湯へチャレンジ!

ピリピリくるほどのあつ湯の中に身を浸す。

耐えること1分・・・黙りこくっていた

じいちゃん達が「オーッ、頑張るなぁー」と

声をかけてくれました。

お湯はサラサラとした肌触りのいい泉質で、

今までの温泉歴でトップ5にランクできるよ

うな良いお湯でした。

また行きたいね。

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2011年8月12日 (金)

旅のエピソード

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梅雨真っ盛りの6月中旬、長崎県大村市の

大村公園で現地ダイビングサービス「海だより」

の中村拓朗君(8月7日のブログに登場)と

落ち合った。

公園内の大村城跡周囲はショウブの花が

真っ盛り。

雨のショウブ園見物とは風流じゃのゥ。

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同行の水中カメラマン、吉野雄輔が張り切って

城壁にしがみ付き、蝉のように騒いでいる。

50過ぎですよ、この人。

そのあと拓朗君のお言葉に甘えて、彼の実家

で晩餐。

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この時期の長崎の旬の食べ物・イシガニを

ご馳走になる。

マイゥーッ!!

拓郎君のお父さん、お母さん、ご馳走様でした!

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2011年8月11日 (木)

車庫完成

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伊豆の家に停めてあるキャンピングカー・

ハイマー君、新車なのに、ずっと雨ざらしだった。

でも先日、念願の車庫が完成しました。

車庫と言っても、車両の高さが3m以上、

長さ7m以上あるので、車庫もデカイ。

予算の関係で頭とお尻がちょっとはみ出て

いるのが愛嬌だが、大部分は強い紫外線と

雨から守られている。

ハイマー君、改めて見ると巣穴に入った

カエルウオのようで可愛いね。

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2011年8月10日 (水)

マダコ

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今年6月中旬、天草の白涛と言うポイントに

潜った。

梅雨真っ盛り・・・まるでシャワーを浴びている

ような雨の中、港の防波堤から海に滑り込んだ。

地元の「よかよか」ダイビングサービス中野誠志君

にガイドをお願いした。

中野君は去年まで大瀬崎はごろもマリンサービス

のガイドをつとめており、生物に詳しい、

頼もしい男だ。

流れ込む川水の影響で、透明度が悪くなって

きた中、テキパキとウミウシや小魚を見つけ

出してくれる。

しばらく行くと、ワカメのメカブの間にマダコが

身を隠しているのに出会った。

サッサと逃げればいいのに,体色を白黒白黒

させて、興奮している。

どうやら近くにいる雌に求愛中のようだ。

面白がって、スケベダコにレンズがぶつかる

ほど近づき、フラッシュを浴びせる。

「バッバカヤロゥーッ!」

ついに堪忍袋と墨袋の緒が切れたらしく、

黑いスミを残して、どこかに逃げて行った。

「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死

んじまえ!」 

やりすぎました…反省しています。

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2011年8月 9日 (火)

ムツゴロウ

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大村湾の後、有明海の佐賀ムツゴロウ王国に

向かった。

泥まみれの魚ムツゴロウ。

水中撮影とは縁が薄そうだが、魚好きという

接点では大いに興味がある。

ここはムツゴロウの特別保護区で遊歩道が作ら

れ、ムツゴロウの生態をじっくり観察できる。

300mm望遠レンズを使い、撮影を試みた。

足を踏み入れれば、腰まで没してしまいそう

な干潟はオサガニとムツゴロウで大混雑。

それにしてもムツゴロウは可愛い顔をしてい

るね。

豊かな表情を楽しみながらシャッターを

押し続けた。

それにしても、ムツ君の肌はどうして

泥だらけにならないのだろう?

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2011年8月 8日 (月)

バルコニー

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ここ1週間以上、伊豆の家の修繕を進めている。

とは言っても自分でできる訳ではなく、

ログビルダーの後藤さんに頼んでやって

貰っているのだ。

テキパキと木を削り、キクイムシにやられた処

を切り落とし、瞬く間に新バルコニー完成.。

木の匂いが清々しい。

木造建築は細かい修繕がきき、直しながら

使えるところが素敵だね。

新しいバルコニーに座って、伊豆大島の光を

見ながらビールでも飲むか!

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2011年8月 7日 (日)

テンジクダイ

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内湾性の生物が多く棲む長崎県の大村湾。

普段、太平洋や日本海にしか潜らない私は、

この湾に珍しい生物がいっぱい棲んでいるに

違いないと睨んでいた。

その大村湾にダイビングポイントを開発した

男がいると聞き、さっそく訪ねた。

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その男は中村拓朗君26歳、今年長崎市で

ダイビングサービス「海だより」を始めた。

去年までは長崎ペンギン水族館で飼育係として

働いていたそうだ。

中村君、海の生物に関して、メッポウ詳しい。

古くからの友人、鹿児島ダイビングサービス

「海案内」の出羽慎一氏が大推薦する程だ。

二人とも日本の魚類生態学研究の雄、

鹿児島大学水産学部卒業の先輩後輩の仲、

頼もしい事この上なし。

その中村君に、まだ出会ったことのない魚・

テンジクダイをリクエストしてみた。

コンクリート護岸と消波ブロックを乗り越え、

透明度2~3mの砂泥地を進むと・・・

見えてきました。

体長5センチほどの小魚。

この魚、オスが受精卵を口内保育する

マウスブルーダーとして知られている。

この魚の仲間であるネンブツダイや

クロホシイシモチ、キンセンイシモチなどなど

は普段から見飽きるほど見ているが、

本家とも言えるようなテンジクダイ、

なかなか簡単に出会えるお魚ではない

のである。ありがたや… 

カメラを向けて撮影していたら、シャコの

巣穴に逃げ込み出てこない。

何か怪しい雰囲気が湧き上がる奴じゃ。

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2011年8月 6日 (土)

別府温泉天国

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何しろ、町全体が湯気を上げている町だ。

そのうえ、元ダイビングワールド編集長・森紀子

(旧姓 田代)様がお住まいで、自ら案内まで

してくれる別府の街を素通りはできねぇ。

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地獄温泉、鉱泥温泉、蒸し湯…何から何まで

年寄り向けの快楽にあふれる街・別府。

惚れたね。

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これから死ぬまで、毎年1回は戻ってくること

を決心しました。

こんなに蒸気を逃がしっぱなしにしないで、

はやいとこ地熱発電でも初めて、九電でも

潰して欲しいほどだ。

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2011年8月 5日 (金)

キンチャクダイとミナミハコフグ

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今年の6月は梅雨空を気にしながら九州まで

遠征しました。

その九州第一弾が大分県蒲江の海。

蒲江の沖合にある深島に潜ってきました。

水中カメラマンの吉野雄輔も一緒。

蒲江の海は瀬戸内海の栄養豊かな水と豊後

水道から入ってくる黒潮の分流が混じり合う

独特な海。

時間の都合で、たった一日しか潜れないの

が残念。

それでも、対岸の四国太平洋岸の海に似た、

生命力溢れる雰囲気が楽しかった。

もうちょっと時間をかけて潜りたかったなー。

写真のキンチャクダイやミナミハコフグは

四国の海の定番魚。

やっぱり、温帯の海は特徴があって面白いね。

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2011年8月 4日 (木)

ヒメイカ

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海藻の葉をめくると、ヒメイカが隠れていた。

大きさ1,7cm・・・老眼には全く見えない、

トホホ・・・。

こやつ、海藻などに接する背の部分の皮膚細胞

から瞬間接着物質を分泌し、物にくっ付く。

つまり、この写真のヒメイカも背景の海藻に

接着して、体を固定しているのだ。

どうりで落ち着いているわい。

で、離れる時はどうするの?と誰でも思う。

驚くなかれ、ヒメイカは接着部分の別の細胞から

酸を出し、接着物質を溶かし、泳ぎだすのだ。

くっ付いたり、離れたり・・・器用にこの皮膚を

使いこなし、海底で安全に暮らしている。

人間、こんな小さい奴にも敵わないんだね。

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2011年8月 3日 (水)

シコロサンゴ

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四国で多く見かけるサンゴは、沖縄のサンゴ

と少し違う姿かたちが多い。

それなりの雰囲気を醸し出し、四国らしさの

ある海底風景を作り出している。

特にシコロサンゴは四国の海で一番印象的だ。

この形は、波に強いのだろうか。

四国の温帯の海をしぶとく生き抜くサンゴ達

の佇まいが大好きだ。

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2011年8月 2日 (火)

ウミスズメの「ホーッ!」

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ハコフグの仲間、ウミスズメ。

ときどき、海底で不思議な行動を見かけること

がある。

お互いに体の横を口で突っつき合い、

じゃれる様に泳いでいる。

オス同士の縄張り争いなのか、雌への求愛な

のか、はたまた、メス同士のお局争いか・・・? 

ふつう、その生態を観察していると、

大体の理由などが推察できるのだが、

この行動は、いまだに判らん。

不思議なのは突っつかれるほうも、

あまり嫌がっていないのだ。

柏島で見かけた突っつき合いも、

ずいぶん離れた所で気付き、

シャッターを切りながらジリジリと

近づいて行った。

体側を口で突っつかれているウミスズメ君、

なんだか「ホーッ!」って感じで嬉しそう。

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2011年8月 1日 (月)

相模灘夜景

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最近、自然ドキュメント系の番組でよく見かけ

るインターバル撮影映像。

夜の田園風景の中で、背景の星空が

グルーッっと回ったり、雲が次から次へと

画面を吹き抜けて行ったりする・・・あの

特殊撮影映像の事。

あの映像を見て、ちょっとトキメイテしまった。

水中ハウジングからカメラを取出し、

2階のバルコニーから夜の相模灘を

インターバル撮影してみた。

小一時間撮影したスチル画像は200カット弱。

クイックタイムに放り込むと、魔法のように

動画になった。

我が家のある城が崎の真向かいに位置する

伊豆大島を沢山の雲が北に吹き抜ける。

雲の合間から星空がユックリと回転する。

なんとダイナミックな光景が存在するの

だろう。

人の眼では見れぬ森羅万象をデジタル

カメラが捉えていた。

感動

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