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2008年12月24日 (水)

イッカクタスク

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中野の商店街を散歩中、漢方薬店でイッカクのタスクを

見つけた。

イッカクは北極海に棲む幻のクジラ。

英名ではNarwhalと呼ばれ、ヨーロッパでは空想上の生物

ユニコーン発想の源だと言われている。

中世ヨーロッパではユニコーンの角には強い解毒能力が

あると信じられ、イッカクのタスクが高値で取引されていた

という。

日本では古来、漢方薬として、このイッカクのタスクを粉薬

にし「惚れ薬」として珍重していたらしい。

まさか、東京の町中でイッカクのタスクに出会えるとは夢に

も思わなかった。

タクスは角ではなく牙なのだ。雄イッカクの左牙が頭部から

角のように生えているのだ。

私は過去20年の間に3回、合計8ヶ月近くカナダ領北極に

イッカクの姿を追って撮影取材をしてきた。

その生態で興味深いのはクロスタスクという、雄同士で集まり、

タスクの大きさを比べ合う儀式のような行動である。

これで雄同士間の優劣が決められていると言う説もある。

北極の短い夏のほんのひとときに行われる「幻の行動」を見

た時は、寒さも忘れ、カメラにかじり付いていたのを憶えている。

木枯らしが吹く中野の街角で、降って湧いたような極地の

ひとときを過ごすことができた。

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2008年12月21日 (日)

チョウクラゲ

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クラゲは神秘的な生物だ。その姿がもっとも美しいのは、

潮に乗って流れている時。

チョウクラゲは、ユッタリと羽ばたく。

どんなコンピューターグラフィックスもまねできない独自の

スピードとリズムで。

駿河湾に射し込む日差しを受けながら、すべての戒めを解き、

水宇宙を旅する。

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2008年12月20日 (土)

ケンサキイカ

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いつ頃だったか忘れたが富戸の海、春先の濁った

海中で出ッくわしたのはケンサキイカ。

スルメイカでもない、ヤリイカでもない、アオリイカで

もない…???調べてみるとケンサキイカであった。

透明度の悪い海底でガンを飛ばしてきた。

これ幸いとばかりに近づき、ストロボを焚くと

動揺しながらも、泳ぎ去ろうとはしない。

どうやら、産卵に来ていたらしい。

山陰では「シロイカ」、関東では「アカイカ」と呼ばれ、

刺身にすると甘みが強く、寿司飯に良く合う、イカ界

の高嶺の花だそうだ。

カメラの前で赤くなって怒っていた。

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2008年12月18日 (木)

ジェイコの巣

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我がキャンピングカー、ジェイコの巣が、先月、

やっと完成した。

それまでは、コンクリート引きの斜面に駐車せ

ざるを得なくて、重い車体が捻れて、

苦しそうだった。

キャンピングカーは平らなところに停めておかないと、

冷蔵庫も効かず、その能力が機能しない。

先々月、東京に一晩停めておこうとして、恐ろしい

思いをした。

こんなに大きな車を駐車できる施設が無いのだ。

代々木公園の駐車場が1時間1、000円、

一晩で人間がホテルに泊まるより、お金がかかるのだ。

伊豆の家のコンクリートの斜面をへつって、砂利を

敷き込んだ新しい巣にジェイコを入れると、嬉しそうな

身震いをして、収まった。

外部出力の電源を繋げてあげると、嬉しそうにバッテリ

ーチャージを始め、大きな赤ちゃんが揺り篭に収まった

雰囲気である。

来年は、ここを基地に、日本全国の海に出動する事に

なりそうだ。

頑張るぞ!!

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2008年12月15日 (月)

急須とミジンベニハゼ

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大瀬崎湾内、水深23mで出合ったミジンベニハゼ、

体長1.5cm。

捨てられた割れ急須の注ぎ口を棲み家にしていた。

海の中では、様々な人工物に魚たちが棲んでいる

のを見かける。

缶コーヒーの中にニジギンポ、タイヤの中にウツボ、

瓶の中にタコなど、例を挙げたらきりがない。

「海にゴミを捨てるな!」と言う気持ちに水をさすつ

もりは無いが、海底の住人達にとって、ツルツル、

ピカピカの人工物は巣穴に使ったり、卵を産み付け

たりと、人気があるのだ。

海底が缶ジュースで埋め尽くされている光景を想像

するとゾッとするが、こうした人工物を生き物が、

たくましく使っている姿は、ほのぼのと東洋的で気に

入っている。

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2008年12月13日 (土)

ピカチュウウミウシ

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人気のピカチュウウミウシに出合った。和名では

ウデフリツノザヤウミウシという名前があるが、

ピカチュウウミウシの方が有名になってしまった。

撮影場所は大瀬崎湾内・水深18m、全長3.5センチ

の大きなピカチュウだった。

水中カメラを持ったダイバーが1分に2人は通りかかる

大瀬崎の海底で、しばしその艶姿に見とれる時を楽しんだ。

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2008年12月11日 (木)

ヒラスズキ

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寒風吹きすさぶ大瀬崎の海を夜潜りし、あこがれの

魚に出会えた、ヒラスズキである。

この魚は神経質でダイバーが近づける事は殆ど無い。

よって、水中写真に撮る事は至難の業であった。

その幻の魚が、夜潜りで目の前に突然登場したのだ、

ビックリするやら、嬉しいやら!

一緒に潜っていた数人のダイバーたちで「あっち

に行ったぞ!」「そっちに行ったぞ!」の大騒ぎの末、

撮影したのがこの写真だ。

マクロ撮影用のレンズで無理矢理撮影したヒラスズキ、

体長は1メートル弱あった。

寒い冬の、熱いニュースである。

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2008年12月 4日 (木)

雌の争い

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キャンピングカー全国巡礼の旅、次なるダイビング

ポイントは西伊豆・堂ヶ島の浮島(フトウと読む)。

入り組んだ入り江の静かな海だ。

40年以上も伊豆半島の海に潜っているが、ここは

初めて潜るところだ。なにか面白い生き物がいないか、

海底を這いずり回ってみた。

入り江の片隅でオハグロベラの雌の熱い闘いが繰り

広げられていた。

オハグロベラは雄の激しい縄張り争いが有名だが、

雌も同じように闘うのだ。

この魚は雌性先熟と言って、生まれた時は雌で、

栄養状態の良いものが雄に性転換し、更に大きく成長

する繁殖生態を持っている。

雄と比べて、小ぶりの雌2匹が激しい敵意をむき出し

に口を開け、威嚇しあう様は迫力満点。

しばし見入ってしまった。

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2008年12月 3日 (水)

海底ココヤシ林

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キャンピングカー全国巡礼の旅、
第一番のダイビングポイントは伊豆半島東岸の菖蒲沢。
コンブの仲間であるカジメの海底林が美しい海だ。

しかしながら、秋はカジメの夏枯れが終わったシーズン、
鬱蒼と茂る海底林の様子は期待できない。
でも、どんな具合に枯れているのかを見たくて楽しみにしていたのだ。

潜ってビックリ!見てびっくり!
海底はカジメの幹ばかりが残り、一見針の山の様。
最盛時のカジメはこの幹の先から大きな葉を何枚も生やし
波に悠然と揺れている姿が美しいのだ。

それに引き替えこの光景は…
海底にココヤシが林立しているみたいに見えるね。
でも、決してカジメは完全に枯れてしまったわけではないのだ。
これから冬のシーズンに向け、少しずつ葉をのばし、
再び豊かな森の様な光景を作り出してくれるのだ。

来年の春、再び菖蒲沢に潜り、同じポジションから葉の生い茂った
カジメに覆われた海底を撮影するのが楽しみだ。

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2008年12月 2日 (火)

ギリギリ

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昨日は伊豆半島南西部にある歴史の町・松崎に泊まった。

強い西風が吹き、海は白波、海水は巻き上げられた濁りで緑色。
こんな日は早めに巣作りをと思い、海べりの
オートキャンプ場に予約を入れた。

「道が細くなりますが、川に沿ってドンドン入ってきて下さい」との
案内でキャンパーを進めていくと、「オイ、冗談だろーッ!」

言いたくなる様な細い道に突き当たった。

片側は川、そして反対側は松崎名物の綺麗なナマコ塀。

もう、戻るにも戻れぬ奥の細道…である。

キャンプ場の人が誘導してくれて、やっとキャンプ場に入る事が出来た。

おかげで快適な一夜を過ごす事が出来たが、朝になれば、またあの細い道を戻らねば…と心配事が頭をはなれなかった。

どうぞ皆さん見て下さい。

わがキャンパーが勇猛果敢に細道と闘っている姿を!

この経験でもう怖い道は無くなったね。

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