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2006年8月13日 (日)

月日貝

0277









ダイバーより早く泳ぐ二枚貝がいる。
二枚目じゃないよ!二枚貝!
それは月日貝と名付けられた貝。

この貝に最初に出合ったのは、今から20数年前、伊豆城ヶ崎の海底であった。
いや、正確に言うと海底ではない、海中だ。

本来、貝たちがいるべき海底ではなく、水深20メートルほどの海中を、勢いよく泳いでいた。
直径17~18センチ、ホタテ貝の兄貴分のような月日貝、その泳ぎのスピードはダイバーがフルスピードで追いかけても、離される程の早さだ。

つい最近、伊豆城ヶ崎の富戸港付近で潜っていると、再び月日貝に出会えた。
中層をユックリと泳いでいると、突然視界を横切り、追い越していく生物が目に入った。

必死になって後を追うと、泳ぎ疲れたのか砂地の海底に落ちた。
月日貝をよく見てみると、表側が緋色、裏側が白の滑らかな貝殻を持っていた。

紅いほうが太陽、白い方が月を意味し、恋する男女はこの貝殻の月側と日側を分け持っている限り、困難に遭遇しても、必ず再び出合い、結ばれると言う申し伝えがあるそうだ。

さて、そのロマンティックな貝を砂地から取り上げ、手にすると、見かけよりズッシリとした重みがある。
滑らかな貝殻、鮮やかな緋色に魅入られていると、突然、泳ぎ始めた。
一直線に沖に向かい、見る見る遠ざかっていく月日貝。
この次で会えるのは、いつの事だろうか。

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