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2005年10月15日 (土)

カサゴの季節

カサゴの季節がやってきた。とは言ってもカサゴの煮付けが旨くなる季節の事ではない。カサゴの繁殖シーズンの事だ。伊豆半島の海では毎年10月下旬から12月初旬頃までカサゴの交尾シーズンが続く。

交尾というと「エッ、魚が交尾するの?」と言う人が多いと思う。そう、カサゴは交尾して精子を雌の体内に注入し、しばらくして雌の体内にある卵が成熟したところで受精し、数ヶ月後に雌カサゴが数千匹を超す仔魚を出産するのだ。卵胎生という繁殖方法で効率よく子孫を増やしている魚種なのだ。

カサゴはごつく、厳めしい顔付きをしている。特に雄カサゴは体も雌より大きく、交尾期には顔も黒ずみ、格闘技系・海兵隊系のおっかなそうな顔付きだ。その強面の顔をして、雌にどんな求愛をするのかは一見の価値ありだ。

時は夕刻、見晴らしの良い海底の岩の上で、スロープを見下ろしながら雌の動向を見守っていた雄が動き出す。見晴台から泳ぎ出た雄カサゴは、海底に鎮座する雌の傍にそっと降り立ち、しばらく様子を観察。雌の状況良しと判断すると、体を浮かせるようにホバリングしながら雌に近づく。さらに雌の体の上を触れんばかりの距離でホバリングしながら、雌におもねるのだ。「OOちゃん、X X しよッ、ネッ、しよッ」と言う感じ。そして、欲情に血走った目で雌を見るのだ。プイッと雌に逃げられる事もあるが、上手く、スッと雌が泳ぎ上がるとオーケーサイン。瞬時に雌の体に雄が体を巻き付け1秒で交尾完了。「こんなに短くて良いのかーッ!」と騒ぐのは人間くらい。精子を雌に渡せれば、それで良いのだ。そして、あの修正不能とも思われた強面顔が求愛時には、お澄まし3分、お愛嬌7分の優しい顔になっているから感心する。愛に不可能はないんだね。

1月から2月にかけては、今時仕込んだ愛の結晶が誕生する時期だ。その話はまた機会を見て書きましょう。

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コメント

<<「OOちゃん、X X しよッ、ネッ、しよッ」と言う感じ。そして、欲情に血走った目で雌を見るのだ。

そ、そう言われて見ると。
魚の求愛も必死(?)さが伝わってきます。
カサゴの出産(?)が見てみたいです

投稿: たこべら | 2005年10月15日 (土) 18時26分

出産期は1~2月頃です。カサゴの出産の話を書くときは生態写真も載せようね。

投稿: ヒゲアザラシ | 2005年10月16日 (日) 01時48分

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